1.溶射とは
 目的の材料(主として金属、セラミック、プラスチックも可能)を溶融させ、融
滴である粒子群を母材表面にエヤージェットで噴射し、激突、扁平化させ、被膜を
形成させる技術です。被膜は、伝統的な用途である防錆、防食、肉盛り補修・表面
硬化の他、耐熱、導電、導磁気、熱絶縁、電気絶縁、装飾等生産加工される品物に
より非常に広い範囲にわたって応用、使用されています。
2.主な応用部品とその分野(用途例)
用途
応用部品
応用分野
消耗した部品の修理、再生 軸受面、グランド部、パッキング
褶動面、圧入部等
自社機械の補修
補修を主とする鉄工所
誤差不良品の再生 生産加工誤作品の肉盛り再生 機械部品製造業
機械部品の耐磨耗、耐食
耐熱性等の強化
ロール、シャフト
亜鉛メッキ鋼管の溶接部
機械部品製造業
電縫鋼管製造業
鉄鋼構造物への防食 海上構築物、陸上構築物
船体、橋梁、配管
工場営繕担当部門
防食施工業
耐熱、導電、絶縁被膜の作成 ホットプレート、キャパシター
バリスター、インダクションコイル
電子機器
部品製造業
非鉄上に強磁性被膜の作成 電磁調理器、焼き肉皿、すき焼き鍋 家電製品、
非磁性品製造業
蝋付け用下地       電気機器、カーボン関係
ガラス陶器、部品製造業
金型製作・修正       合成樹脂成形業
金型製造業
3.METALLISATION 各溶射工程
 Flamespray(フレーム溶射)
 フレーム溶射工程では、ワイヤーまたはパウ
 ダーの形の溶射材料が、酸素、燃料ガスによる
 火炎で溶融される。この溶融した材料が、円錐
 型の圧縮エアー流によって微粒化されて加工物
 の表面へ推進される.
 Arcspray(電気アーク溶射)
 アーク溶射工程では、2本の金属ワイヤーの形
 状になった溶射材料が、電気アークにより溶融
 される。この材料が、圧縮エアー流によって微
 粒化され加工物の表面へ推進される.
 
 Plasmaspray(プラズマ溶射)
  プラズマとは、ガスがイオン化し高温になり電
 気導体となっている状態のガスを指す言葉であ
 る。プラズマ溶射においては、プラズマガンの
 ノズル内の電気アークによりプラズマが作り出
 される。このプラズマがガンのノズルから現れ
 てプラズマジェットを形成する。このジェット
 内にパウダー粒子が射出され溶融し、それから
 高速度で溶融粒子が表面に衝突する。
HVOF(ハイ・ヴェロシティ・酸素・燃料溶射)
 前混合システムを経由した液体燃料と酸素
 が、高圧のガスを発生する高圧燃焼チャン
 バーへと導かれる。パウダーを投入する前の
 ガスの拡大速度は、およそ1500m/秒に達し、
 巨大なエネルギーを持ってパウダー粒子が母
 材へ衝突するのを保証する。
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